2022 年 76 巻 1 号 p. 108-114
本研究では高炉スラグ(BFS)─水酸化カルシウム(CH)─炭酸ナトリウム(NC)系において、初期の硬化性状の制御を目的に、亜硝酸カルシウム(CN)の併用添加による水和反応の変化を、XRD、コンダクションカロリーメーターおよびTG-DTA等により解析した。BFS-CH-NC系ではBFSが極初期に急激に反応し、その後の反応が停滞するが、CNをこれらに併用した場合、BFSの急激な反応が抑制され、BFS反応率は継続して伸び、併せて結合水量も長期的に増加した。これらは、CNによってスラグの溶解度が高まることと、NCとCNとが反応して溶液中のpHの急激な上昇を抑制することが関係すると推察された。