塩基度が1.63から1.90の3種の高炉スラグ微粉末(GGBS)を用いて、10、20、および30℃における高炉セメントの強度発現性を評価するとともに、水和生成物の定量、C-S-Hの化学組成分析、空隙径分布の定量などの水和解析を実施した。塩基度が低いGGBSを用いたセメントは、温度が高く材齢が長期になるほど塩基度の高いGGBSとの強度の差は小さくなり、環境温度が強度発現性に及ぼす影響が大きかった。塩基度の低いGGBSを用いたセメントペーストは、水和物全体に占めるC-S-Hの割合が多く、C-S-Hの生成が強度増進に大きく寄与したことが推察された。