セメント・コンクリート論文集
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セメント硬化体・モルタルの物性
海水に浸漬したセメントペーストの細孔構造変化メカニズムの検討
中田 拓真小川 由布子河合 研至
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2022 年 76 巻 1 号 p. 123-129

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抄録

セメント硬化体の細孔空隙が緻密化した場合、物質移動抵抗性の向上や塩害による鋼材腐食を抑制する可能性が指摘されている。しかし混和材を使用したセメント硬化体の海水中での細孔構造変化を詳細に検討した例は希少である。そこで本研究は、高炉スラグ微粉末(GGBS)を使用したセメントペーストの海水中での細孔構造変化メカニズムを明らかにすることを目的として、人工海水およびNaCl溶液への浸漬試験を実施した。その結果、GGBSを使用した供試体では塩水浸漬によるCHの減少に関わらず内部構造の緻密化が進行することが明らかとなった。また混和材使用の有無に関わらず塩水浸漬によるC-S-Hの変質が20nm以下の細孔量の増大に影響することが示唆された。

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