本研究では、粘土とエーライトを用いたセメント系材料に対し、高温環境下で異なる濃度の水酸化ナトリウム水溶液で練混ぜた際の水和過程および生成物を評価した。その結果、モンモリロナイトを用いた系では、シリケートアニオン鎖構造の短いC-A-S-HとQ3結合を持たない1.1nmトバモライトに加え、N-A-S-Hの生成が確認された。一方、カオリナイトを用いた系では、シリケートアニオン鎖構造の長いC-A-S-H、1.1nmトバモライトおよびハイドロソーダライトが生成した。この際、C-A-S-H中のBridging siteに存在するAlは材齢経過に伴い、ハイドロソーダライトの形成に寄与することが推測された。