近年、溶融亜鉛めっき鋼および耐候性鋼は、コンクリートの補強筋としての適用性が検討されている。これら鋼材の表層に形成された亜鉛めっき膜や保護性錆には大気中での高耐食性が知られているが、鋼材のコンクリート中での電気化学的挙動に対する表層皮膜の影響には未解明な点も多い。本報では、各鋼材のコンクリート中での防食機構・腐食進行プロセスを電荷挙動に基づき把握するため、電気化学ノイズ(EN)の測定や統計・ウェーブレット解析に基づき腐食速度や腐食形態を評価した。鋼材表面の腐食状態およびEN解析の結果から、溶融亜鉛めっき鋼および耐候性鋼は、同一条件下で磨き丸鋼に比べ腐食進展が遅く、耐食性が期待できることがわかった。