セメント・コンクリート論文集
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高温環境下におけるC-S-Hの化学的変化に及ぼすCO2の影響とコンクリートの火害による炭酸化メカニズムに関する考察
吉田 夏樹新 大軌木野 瀬透
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2022 年 76 巻 1 号 p. 356-364

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抄録

高温環境下において、CO2ガスがC-S-Hの化学的変化に及ぼす影響を検討し、火害によるコンクリートの炭酸化メカニズムを考察した。合成C-S-Hを加熱した結果、CO2およびN2雰囲気の違いや、C-S-HのCa/Siモル比の違いによる化学的変化に相違点は無かった。高温のCO2雰囲気において、合成C-S-Hに構造変化を伴う劇的な炭酸化は生じなかった。セメント硬化体をCO2雰囲気で加熱した結果、CaCO3生成量は600℃で最大となり、加熱前のCa(OH)2量から算出されるCaCO3量とほぼ一致した。高温炭酸化によるCO2固定量の最大値は、初期のCa(OH)2量にほぼ依存する結果となった。

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