2022 年 76 巻 1 号 p. 365-371
本研究では、吸水調整材塗布コンクリート並びに、水湿しおよび吸水調整材塗布による下地処理後にポリマーセメントモルタル(PCM)被覆したコンクリート供試体について促進中性化試験を行い、PCM被覆コンクリートの中性化抵抗性に及ぼす吸水調整材による下地処理効果について検討している。その結果、吸水調整材による下地処理はPCM被覆コンクリートの中性化抵抗性を改善し、その改善効果は塗布する吸水調整材の固形分量の増加に伴い向上する。また、被覆PCM相は中性化後においても中性化抑制効果を持ち、PCM被覆コンクリートの中性化抵抗性は被覆PCM相と吸水調整材相との相乗効果によってもたらされると推察される。