2022 年 76 巻 1 号 p. 554-560
少量混合成分として、アセチレンガス製造時に副生する水酸化カルシウムを出発原料として合成した炭酸カルシウムを研究用普通ポルトランドセメントに合量させて調製したセメントについて、石灰石微粉末を合量させた場合との比較から、セメントとしての品質、及びコンクリートの各種物性を評価した。セメントの品質評価はJIS R 5201:2015に準じて試験を行い、全ての品質要求項目において規定値を満足した。また、コンクリートの物性は初期スランプ値がやや低下したものの、AE減水剤の添加量を若干増加させることで改善され、経時変化は石灰石微粉末の場合と同程度であった。圧縮強度の発現性も全ての測定材齢においてほぼ同程度を示した。