本研究では、バイオマス灰を大量に用いたセメント硬化体の諸物性について、ガラス中の非架橋酸素および四面体イオンの比であるNBO/Tが硬化体に及ぼすに影響に着目した検討を実施した。その結果、バイオマス灰を用いた場合、材齢の経過とともに硬化体中の数~数10nm程度の空隙量が大きくなっていた。FT-IRや27Al-NMRの分析結果から、エトリンガイト、C-A-S-H、モノサルフェートが多く生成されていたことが確認でき、圧縮強度が高くなった一要因であると考えられた。バイオマス灰のNBO/Tと硬化体の圧縮強度の間に正の相関関係が確認でき、このNBO/Tを配合強度推定の指標として用いられる可能性が示唆された。