近年、高耐久であることが知られているローマンコンクリート内部に11Åトバモライトが存在することが明らかとなり、11Åトバモライトの基礎的な力学特性の理解が求められている。本研究では、分子動力学法を用いて、11Åトバモライトの単結晶と非晶質状態での応力-ひずみ関係を詳細に調べた。その結果、11Åトバモライトは引張方向によって異なる変形機構を持ち、強度も異なることが明らかとなった。また、圧縮変形に関しても、引張変形と同様に圧縮方向によって異なる変形機構を持つことが分かった。非晶質状態に関しては変形前の構造がすでに乱れているため、変形方向によるメカニズムの違いは現れない。