2025 年 78 巻 1 号 p. 339-347
著者らは、ポリプロピレン繊維補強コンクリート(PPFRC)を使用したコンクリート舗装の横収縮目地における荷重伝達機能に関する基礎的研究として、ひび割れ発生後の残存せん断強度と残存ひび割れ開口幅の関係、せん断ずれ剛性を明らかにしてきた。しかし、これまでのせん断試験に用いた試験体は鋼製型枠を用いて作製された角柱試験体であったことから、ウォールエフェクトにより繊維の配向が制限されていた。一方、コンクリート舗装は版厚に比べて平面形状が大きいことから繊維の配向制限が少ない。そこで本研究では、PPFRC版から切り出した試験体によるせん断強度に及ぼす繊維の配向と分散および寸法効果の評価、残存せん断強度と残存ひび割れ開口幅の関係、せん断ずれ剛性について検討を行った。