セメント・コンクリート論文集
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耐久性
Cl 系凍結防止剤の作用によるセメント硬化体の化学的侵食と力学的特性の関係
吉田 夏樹, 友村 圭祐, 鎌田 敏郎
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2026 年 79 巻 1 号 p. 261-269

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抄録

本研究では、Cl系凍結防止剤によるセメント硬化体の化学的侵食と力学的性質の関係を明らかにすることを目的とし、5℃および20℃の2mol/L CaCl2溶液および 4mol/L NaCl 溶液に試験体を3 ヶ月間浸せきさせ、化学的および力学的な観点から解析を実施した。5℃のCaCl2浸せきにおいて、カルシウムオキシクロライドが生成した表層部では、圧縮応力が1N/mm2時点で縦ひずみは顕著に大きくなり、圧縮強さは著しく低下した。一方、NaCl 溶液や20℃のCaCl2溶液への浸せきでは、表層部でCa(OH)2 の溶脱が生じ、Cl-の浸透領域ではフリーデル氏塩が生成したが、この領域における圧縮試験時の縦ひずみに明らかな変化は認められず、力学的性能の顕著な低下は認められなかった。

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