2026 年 79 巻 1 号 p. 270-277
セメントに含まれる硫酸塩の一つであるK2SO4 が、石灰石微粉末を混合したセメントの耐硫酸塩性に及ぼす影響を明らかにすることを目的に、K2SO4 の含有量が異なる石灰石混合セメントを用い、ASTM C 1012に準拠して23℃環境下でのNa2SO4溶液への浸漬し その膨張率を評価した。この結果、石灰石微粉末を混合したセメントのK2SO4 が多くなるほど浸漬182日の膨張率および質量変化率が低く なることが確認された。一方で、セメントのK2SO4 の含有量とNa2SO4溶液への浸漬後のエトリンガイトおよび二水石膏の生成量との間には明確な比例関係は確認されなかった。