茶業研究報告
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短報
茶葉および茶畑土壌中のアルミニウム錯体濃度
西野 勝俊久保 中央福永 晃士平井 伸博
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2018 年 2018 巻 126 号 p. 17-23

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抄録

アルミニウムイオンは通常,植物に対して毒性を示すが,チャの生育にはむしろ重要である。我々は,チャにおける水溶性アルミニウムの存在形態と濃度を明らかにするために,本簀および露天栽培の‘やぶきた’および露天栽培の‘べにふうき’と‘べにほまれ’の葉および圃場から土壌を採取し,それらに含まれる水溶性アルミニウム錯体の種類と濃度を分析した。また,京都府在来種の葉および株の周辺土壌に含まれるアルミニウム錯体の種類と濃度の変化を経時的に調べた。その結果,ほとんどの試料から錯体としてシュウ酸アルミニウム錯体とクエン酸アルミニウム錯体が,イオンとしてAl (SO4)+およびアルミニウムイオンが検出された。しかし,その種類や濃度は時期によって異なっていた。このことから,時期により葉におけるアルミニウムの存在形態がダイナミックに変動することが明らかとなった。

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© 2018 日本茶業学会
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