2018 年 2018 巻 126 号 p. 25-36
消費者の嗜好の多様性に応じた品種ブレンドを明らかにするため,埼玉県茶業研究所で行われた消費者向けイベントにおいて,「オーダー銘茶会」と称する企画を実施した。オーダー銘茶会では,消費者の味や香気などの嗜好を嗜好属性として新たに位置づけ,5種類の緑茶用品種を組み合わせてブレンドを実施した。その結果,品種の組み合わせは参加者ごとに異なり,消費者の緑茶に対する嗜好が多様であることが裏付けられた。また,嗜好属性をもとにした品種の柔軟なブレンドは嗜好の多様性に応えうる手段として有効であることが分かった。しかしながら,味や香気などの嗜好をブレンドのための所属属性とした場合,香味などの感受性は個人差があり,香味などの品質の特徴を嗜好の属性として利用することについては更なる検討が必要であると考えられた。