2025 年 2025 巻 139 号 p. 13-19
静岡県のチャ生産では,管理面積の増加により,簡易的な生育状況の把握が求められている。そこで,本研究では安価な携帯型NDVI測定器「GreenSeeker 2 (GS)」を用いたチャの生葉収量及び成分推定技術の開発を行った。
GSの測定条件,主要品種‘やぶきた’におけるGS-NDVIと生葉収量及び成分の関係性,推定精度の検証,‘やぶきた’を除いた他品種における推定精度の検証,同機種機器間の誤差の検証を行った。GSをチャで使用する場合は最終整枝面から100 cm上での測定が適していること,‘やぶきた’一番茶ではGS-NDVIが生葉収量と高い相関性が認められ,生葉収量推定に有用であることが示された。一方で,二番茶ではGS-NDVIの変化量が少なかったことから、推定に適さない可能性があり,‘やぶきた’以外の品種では,品種ごとに推定差異が認められ,品種ごとに推定式を作成する必要があると考えられた。また,複数の機器間で測定誤差が確認されたが,補正は可能であると考えられる。