茶業研究報告
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茶園の凍霜害防除に関する研究 (第1報)
凍霜害の実態及びその微気象的考察
青野 英也高橋 恒二
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1953 年 1953 巻 2 号 p. 69-85

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抄録
1.1953年近年稀にみる凍霜害により,茶園の被害は甚大であつたので,その実態を調査すると共に,微気象的な観察を試みた。
2.本年4月は例年に比して気温低く,数回にわたつて霜害を受けたが,茶園に対する霜害は主として4月15日,18日,25日が大きかつた。この凍霜害の特色として霜害の強度が非常に強く,かつ断続的におそつたことがあげられる。
3.隆霜日における霜道の気温分布にういて調査を行つた結果,高所から低所に冷気流が流れるのであるが,その冷気の停滞する所は必ずしも圃場の最低地でなく,株面の農低個所であつたことから,緩傾斜地の場合,茶樹の樹高も問題になることが分つた。
4.霜穴における垂直気濃分布について観察を行つた結果,最低部に層をなして停滞する冷気塊の影響が大きいことが分つた。
5.樹下茶園に霜害の起らないのは,樹下では露天に比して気源が2~3℃高く保たれ,かつ結露もほとんどみられないためである。
6.早生種栽培における覆架の効果も,微気象的に気濃の低下を防き,高湿度に保ち,かつ生育を助け,摘採前数日の日中の覆によつて品質の向上をも認めることができた。
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