茶業研究報告
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茶園土壌における施用窒素成分の溶脱について
河合 惣吾石垣 幸三岡本 暢夫
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1953 年 1953 巻 2 号 p. 66-68

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抄録
1.ライシメーターに茶樹を栽植し,これに硫安,礎安,尿素,石灰窒素を施し,これら肥料中の窒素の溶脱について1ヵ年調査した。
2.滲透水中における溶脱窒素の形態は,硝酸態が大部分であつた。
3.溶脱率よりみると,硝安が最も大で,硫安,尿素ではあまり差がなく,石灰窒素よりの溶脱が最も少かつた。
4.溶脱時期は7月の追肥期に最も大で,9月の基肥以降の溶脱が最も少かつた。
終りに本調査を行うに当り,貴重な茶樹を分譲して下さつた農林省金谷茶原種農場,植垣技官竝びに終始御懇篤なる御指導を賜つた鳥井技官に深謝す。
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© 日本茶業技術協会
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