茶業研究報告
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ゴマフボクトウの生態および防除に関する研究(第3報)
古野 鶴吉
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1969 年 1969 巻 30 号 p. 32-36

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抄録

ゴマフボクトウの防除法について試験した。
1 ふ化幼虫の食入加害初期と幼虫が枝条から下部の枝幹へ盛んに移動する時期の薬剤散布の効果が高い。
2 薬剤の種類ではEPN乳剤が最もすぐれた。
3 薬剤散布の効果をあげるには,幼虫の食入口に薬剤が付着することが必須条件であり,散布時の気温が低いと効果が劣り,厳寒期の薬剤散布効果は劣った。
4 本虫の場合には,秋整枝,冬春期の石灰イオウ合剤散布,一番茶前の薬剤散布および一番茶摘採後せん枝など茶園管理の一般的作業によっても,無意識の内に防除されている率も相当に高いことがわかった。

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