摘採機の刈刃調節機構について究明した結果を要約すると,おおむね次のごとくである。
1.上下方向の調節については,油圧を利用したトラクタのリフトアームに連結させる方法を採用した。
2.左右方向の調節機構は,リンク機構により,上部リンクを振らせる機構を検討した。
3.摘採条件は前進速度が20~30cm/secで,動作速度が7~10cm/sec程度の場合に比較的作業が容易であった。
4.芽長がある程度長く整―な園については,ほぼ満足すべき摘採精度が得られたが,凹凸の激しく,芽長のごく短かい園での摘採では,十分な精度は得られなかった。