CHEMOTHERAPY
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尿路感染症に対するTA-058の臨床的検討
押 正也岸 洋一新島 端夫小林 克己西村 洋司富永 登志浅野 美智雄斉藤 功仁藤 博石井 泰憲
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1984 年 32 巻 Supplement2 号 p. 559-566

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抄録
新しいpenicillin系抗生物質のTA-058を尿路感染症26例に投与し, 臨床効果を検討した。投与量は1日2gないし4gで, 5日間投与終了後に効果を判定した。急性単純性腎盂腎炎1例は著効, 複雑性尿路感染症22例の総合臨床効果は, 著効4例, 有効6例, 無効12例で, 有効率は455%であった。投与量による有効率の差は認められなかった。菌消失率は26株中12株462%であった。副作用としては, 自他覚的症状を呈した例はなく, 一般検査値の異常も認められなかった。
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© 社団法人日本化学療法学会
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