CHEMOTHERAPY
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新ピリドンカルボン酸系抗菌剤T-3262の体液内濃度測定法
保田 隆渡辺 泰雄南 新三郎熊野 克彦恒田 礼子金山 淳子
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キーワード: T-3262, Bioassay法
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1988 年 36 巻 Supplement9-Base 号 p. 137-142

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抄録

新規ピリドンカルボン酸系抗菌剤T-3262の体液内濃度測定法について検討した。
本剤はパラトルエンスルホン酸塩であるのでT-3262 baseとして測定した。
検定菌としては. Escherichia coli Kp, 測定用培地としてはheart infusion agarを用いるのが好ましく, ペーパーディスク法およびカップ法いずれも測定可能であった。血清中濃度測定には試料血清のpHに調整した各種血清で標準液を作製し, また, 尿中および胆汁中濃度測定には1/15Mリン酸塩緩衝液 (pH 8.0) で作製した標準液を用いるのが望ましい。
各種の体液試料は凍結保存すれば少なくとも30日間は安定であった。

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© 社団法人日本化学療法学会
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