CHEMOTHERAPY
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T-3262の経口テオフィリン血中濃度に及ぼす影響
二木 芳人角 優築山 邦規守屋 修梅木 茂宣副島 林造
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1988 年 36 巻 Supplement9-Base 号 p. 201-207

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抄録

新しい経口Pyridone-car boxylic acid系合成抗菌剤T-3262のTheophylline血中濃度に及ぼす影響を5人の健康成人男子ボランティアを用いて検討した。
あらかじめ4日間1日400mgの徐放性経口Theophylline製剤を投与して, 4日目にコントロールの採血を行い, その後5日間T-32621日450mgを併用し, 併用3日目, 5日目に採血し, コントロールのTheophylline血中濃度と比較した。
併用3日目では最高血中濃度で1.13倍, 濃度曲線下面積で1.14倍のTheophylline血中濃度上昇がみられ, 5日目では各々1.23倍, 1.24倍の上昇でTotal ody clearanceは20.7%の減少を示した。
臨床的な副作用は認められなかったが, T-3262はCiprofloxacin (CPFX) やPefloxacin (PFLX) と同等のTheophyllineとの相互作用を持つものと考えられた。

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© 社団法人日本化学療法学会
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