日本化学療法学会雑誌
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Ritipenem acoxilの臨床的検討
山田 保夫中村 敦山本 俊信武内 俊彦山本 和英
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キーワード: RIPM-AC, 呼吸器感染症
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1995 年 43 巻 Supplement3 号 p. 468-471

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抄録
新規経口ペネム系抗生物質であるritipenem acoxil (RIPM-AC) を呼吸器感染症患者20例に投与し, その有用性を検討した。投与量は1回200mgを1日3回経口投与した。対象疾患は急性扁桃炎1例, 急性気管支炎3例, 肺炎7例, 慢性気管支炎3例, その他の慢性肺疾患の二次感染6例であった。臨床効果は, 著効4例, 有効12例, やや有効4例で, 有効率は80.0%であった。細菌学的効果は, 消失9例, 菌交代5例, 不変1例であり, 菌消失率は93.3%であった。副作用は全例に認められず, また, 臨床検査値の異常変動は, 白面球の低下, 好酸球の上昇が1例に, GOTの上昇が1例に認められた。
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© 社団法人日本化学療法学会
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