日本化学療法学会雑誌
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産婦人科におけるcefluprenamの基礎的・臨床的検討
松田 静治王 欣輝安藤 三郎川又 千珠子
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1995 年 43 巻 Supplement4 号 p. 200-203

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抄録

新開発の注射用セフェム系抗生物質cefluprenam (CFLP) の女性性器組織移行の検討と産婦人科感染症に対する臨床応用を試みた。本剤1g静注後の女性性器 (子宮各部位, 卵巣, 卵管) 内への移行は良好であった。臨床効果は性器感染症3例 (産褥子宮内膜炎, 子宮内膜炎, バルトリン腺膿瘍) を対象に本剤1gを1日2回4~6日間投与した結果, 3例ともに有効であった。細菌学的効果は1例消失, 1例菌交代および1例不明であった。副作用および臨床検査値の異常変動は認められなかった。

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