日本化学療法学会雑誌
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呼吸器感染症に対するcefluprenamの臨床的有用性の検討
下方 薫一山 智坂 英雄山本 雅史長竹 正明八木 哲也村手 孝直今泉 和良高木 英志百合草 直子
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キーワード: 肺炎
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1995 年 43 巻 Supplement4 号 p. 298-301

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抄録

新しい注射用セフェム系抗生物質cefluprenamを呼吸器感染症11例に使用し, その有効性および安全性を検討した。対象疾患は細菌性肺炎10例, 細菌性肺炎と胸膜炎の合併例1例であった。使用量は1回0.5ないし1gを1日2回点滴静注し, 使用期間は4~17日間であった。臨床効果は著効4例, 有効6例, 無効1例で有効率は90.9%であった。細菌学的効果は消失3例, 菌交代1例であった。副作用は皮疹が1例に認められ, 臨床検査値の異常としてはGOT・GPT・LDHの上昇が1例に, 好酸球の増多が1例に認められた。

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