Cefluprenam (CFLP) を7例の複雑性尿路感染症患者 (腎孟腎炎6例, 膀胱炎1例) および性器感染症患者 (精巣上体炎1例) に投与し, 臨床的効果を検討した。複雑性尿路感染症7例に対する主治医判定は全例有効であり, UTI薬効評価基準に合致した4症例の総合臨床効果は, 著効1例, 有効3例であった。細菌学的効果では, 4株すべて消失し, 投与後にcoagulase negative Staphylococcus1株が出現した。急性精巣上体炎1例に対する主治医判定は, 著効であった。自他覚的副作用は認められなかったが, 1例に血清中GOT, γ-GTPおよびカリウムの軽度上昇が認められた。