日本化学療法学会雑誌
Online ISSN : 1884-5886
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尿路性器感染症に対するcefluprenamの臨床的検討
中本 貴久碓井 亞角井 徹廣本 宣彦西本 憲治丸山 聡安川 明廣
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キーワード: 尿路性器感染症
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1995 年 43 巻 Supplement4 号 p. 347-351

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抄録

セフェム系抗生物質cefluprenam (CFLP) を尿路性器感染症患者に使用しその臨床効果を検討した。対象は単純性尿路感染症2例, 複雑性尿路感染症17例および急性前立腺炎1例であった。UTI薬効評価基準に合致した症例は16例であり, 単純性尿路感染症の総合臨床効果は著効1例 (1/1), 複雑性尿路感染症15例では著効7例, 有効7例, 無効1例であり, 有効率は93.3%であった。細菌学的効果では20株中19株が消失し, Entezococcus faecalis1株が存続した。自他覚的に本剤による副作用は認められず, 臨床検査値上, 肝機能の異常が2例に認められた。

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