1995 年 43 巻 Supplement4 号 p. 370-372
新しく開発されたセファロスポリン系注射用抗生物質cefluprenamを消化器外科領域における感染症10例に使用し, その臨床的検討を行った。このうち1例は投与開始後1日目に緊急手術を要したため投与中止し除外とした。疾患別には急性胆嚢炎3例, 急性胆管炎3例, 横隔膜下膿瘍2例, 膿胸1例の計9例で, 1回1gを1日2回点滴静注した。その結果, 著効1例, 有効6例, やや有効1例, 無効1例と9例中7例に有効以上であった。副作用および臨床検査値異常はなかった。