1995 年 43 巻 Supplement5 号 p. 620-622
新しく合成されたニューキノロン系抗菌薬balofloxacinを胆管炎4例および肛門周囲膿瘍2例に使用し以下の成績を得た。すなわち, 臨床効果は胆管炎著効2例, 有効2例, 肛門周囲膿瘍著効1例, 有効1例であった。細菌学的効果は6例から10菌株が分離され (2種複数菌感染2例, 3種複数菌感染1例を含む), 8株が消失し, 複数菌感染の2株が部分消失であった。本剤に起因すると思われる副作用, 臨床検査値の異常変動は1例も認められなかった。