新規経口用フルオロキノロン, balofloxacin (BLFX) のクラミジア性子宮頸管炎に対する臨床効果について検討した。クラミジア感染症患者10名に本剤, 1日200mgまたは400mg (b. i. d.) を7~10日間経口投与した結果, 感染症状不明確な2例を除き, 8例全てでChlamydia trachomatis DNAまたは抗原が陰性化した。また, 臨床所見でも症状の改善または消失が全例に認められ, 有効率は100%であった。本剤に起因する副作用や臨床検査値異常変動は全く認められなかった。