日本化学療法学会雑誌
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イヌにおけるNM441の脳脊髄液中濃度推移の検討
芝崎 茂樹栗林 尚志程島 直子仲由 武實
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キーワード: NM441, イヌ, 脳脊髄液移行
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1996 年 44 巻 Supplement1 号 p. 160-164

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抄録

イヌを用いてNM441の活性本体NM394, ciprofloxacin (CPFX) およびtosufloxacin (TFLX) の血漿中濃度推移および脳脊髄液中移行について検討した。
1) 血漿中半減期 (T1/2β) は, NM394; 5.72h, CPFX; 6.89h, TFLX; 3.90hであった。
2) 脳脊髄液中濃度は, 各薬物とも1時間以内に最高濃度に達し, その後血漿と同様の半減期で減少した。
3) 血漿中と脳脊髄液中のAUCの比は, NM394 (13.9%) <CPFX (20.7%)=TFLX (22.6%) であった。

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