2005 年 53 巻 4 号 p. 274-276
1999年4~8月に子宮頸管炎の患者から分離された新鮮な臨床分離Chlamydia trachomtis18株に対するtelithromyctn (TEL) のin vitro抗クラミジア活性をclarithromycin (CAM), erythromycin (EM) およびazithromycin (AZM) と比較検討した。
その結果, MIC rangeとMIC90はそれぞれTEL (0.008~0.031μg/mL, 0.031μg/mL), CAM (0.008~0.031μg/mL, 0.031μg/mL), EM (0.125~0.25μg/mL, 0.25μg/mL) およびAZM (0.063~0.25μg/mL, 0.25μg/mL) であった。TELはCAMと同程度の高い活性を示し, EMおよびAZMに比べてMICめで約8倍強い活性を示した。
以上の結果より, TELはC. trachomatis感染症に対して臨床上有用な薬剤となる可能性が示唆された。