地学教育
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天文シミュレーターMitakaを用いたプログラム公演と大学博物館展示との連携:化石展示との連携を事例として
田中 公教三嶋 渉高畑 幸平榊山 匠山本 順司
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キーワード: Mitaka, 大学博物館, 化石, 宇宙
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2016 年 68 巻 3 号 p. 145-153

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抄録

本稿では博物館展示へ一般来館者を誘う仕掛けの一つとして,常設展示と宇宙関連プログラムの連携を試みた.天文,宇宙関連のプログラムの中で,北海道大学総合博物館の古生物展示(主に恐竜化石とワニ化石)を紹介し,上演後に関連展示のガイドを行うことで当該展示に対する来館者の興味をどれだけ掘り起こすことができるかを評価した.宇宙シアター実施前後に行ったアンケートの結果,古生物学分野にあまり興味のなかった来場者の約6割が,本プログラムを体験することで古生物学分野に興味を抱いたことがわかった.このことは,ある展示に異分野の情報を組み込むことで,当該分野に対する来館者の興味を誘起させる働きが出た一つの例といえよう.

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© 2016 日本地学教育学会
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