抄録
エリンギ収穫後の廃培地の消化性をより短期間で向上させるために,培養温度と期間が廃培地の消化性に及ぼす影響について検討した.試験1ではコーンコブミールと米ヌカを9 : 1に混合した培地にエリンギを栽培した廃培地を用い,試験2ではコーンコブミールを基質に使用しているキノコ生産会社のエリンギ栽培後の廃培地を用いた.それらを17,20および24℃で培養し,培地の化学成分およびin vitro消化性を測定した.試験1および2ともに,他の培養温度に比べて24℃での培養によって培地の化学成分はより短期間で大きく変化し,またin vitro消化性も改善した.試験1では24℃で40日間培養することでin vitro有機物消化率が培養前の65.3%から80.0%へと上昇し,試験2では60日間培養することで培養前の53.3%から73.0%へと上昇した.また,in vitroガス生産量の結果も,廃培地の消化性が向上したことを示唆した.