日本畜産学会報
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一般論文
ボアーヤギの分娩季節,産子数および体型測定値
平川 宗隆新崎 裕子砂川 勝徳新城 明久
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2007 年 78 巻 1 号 p. 15-20

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抄録

沖縄県で飼育されているボアー種は,1999年に米国より沖縄肉用ヤギの改良目的で輸入された雌8頭,雄6頭を始祖集団として増殖されたものである.本研究では,沖縄県におけるボアー種について,月別分娩数,産子数,外部形態的遺伝形質および体型を調査した.また,比較対象として,沖縄肉用ヤギに関して,月別分娩数および産子数の調査を行った.ボアー種および沖縄肉用ヤギは,1月~4月にかけて分娩のピークがあり,両集団に差異はなかった.しかし,ボアー種は,8月~10月にかけて分娩する個体はなく,繁殖季節を有していた.平均産子数は1.6頭であった.一方,沖縄肉用ヤギは,他の月でもわずかながら分娩する個体があり,ゆるやかな周年繁殖がみられた.平均産子数は2.0頭であった.ボアー種は,すべての個体が白色に頭頸部が茶褐色であった.また,雌雄ともすべて有角で肉髯を持つ個体は存在しない.しかし,副乳頭と雌の毛髯には変異がみられた.雌雄の体重はそれぞれ44.7kg, 67.7kg, 体高は66.6cm, 76.3cm, 胸囲は84.8cm, 91.3cm, 肩端幅は19.7cm, 23.0cmで前駆が発達し,体幅があった.測定した13部位について相関関係を算出した結果,体重と相関が高かった部位は,胸囲,胸幅,腰角幅であった.

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© 2007 公益社団法人 日本畜産学会
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