日本畜産学会報
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一般論文
枝肉格付形質ならびに画像解析形質における黒毛和種とホルスタイン種の交雑種に対するヘテローシスの影響
南條 正昭村澤 七月中橋 良信浜崎 陽子口田 圭吾
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2009 年 80 巻 4 号 p. 437-441

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抄録
北海道内の枝肉市場に上場された黒毛和種(n = 4,343),ホルスタイン種(n = 174)およびホルスタイン種に黒毛和種を交配した交雑種 (n = 3,343)の枝肉格付形質および画像解析形質を比較し,ヘテローシスの影響を調査した.枝肉格付形質において,他の品種と比較して黒毛和種のロース芯面積(56.5 cm2)は大きく,BMSナンバー(5.09)も最も高い値を示した.一方,ホルスタイン種は枝肉重量(474.5 kg)で最も重く,歩留基準値(69.54)やBMSナンバー(2.29)は最も低く,他の枝肉格付形質においても低い値が多かった.交雑種は皮下脂肪厚(2.66 cm)を除く全ての形質で両純粋種の中間の値となった.BMSナンバーに大きく影響を与えるロース芯脂肪割合は,交雑種で32.45%と黒毛和種(41.67%)およびホルスタイン種(23.69%)の中間値に近かったものの,BMSナンバーは黒毛和種(5.09)およびホルスタイン種(2.29)の中間値(3.69)より低く評価された(3.02).ロース芯脂肪割合の両親平均ヘテローシス(APH)はほぼ両純粋種の中間値(-0.7)であったにも関わらず,交雑種のBMSナンバーは低く(3.02)評価された.この要因として交雑種のあらさ指数(12.96)が黒毛和種(11.61)とホルスタイン種(13.27)の中間値(12.44)よりも高く,あらい脂肪交雑粒子の存在が格付員の判断に変化を生じさせたことが考えられた.
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© 2009 公益社団法人 日本畜産学会
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