2026 年 46 巻 p. 44-52
目的:NICU/GCUに入院した児の母親がどのような体験をしているかを人的環境に焦点をあてて明らかにすること.
方法:低出生体重児を出産した母親を対象に半構造化インタビューを行い,質的記述的に分析した.
結果:対象者は13名で,母親の体験として【NICUという異空間がつくる閉ざされた空気感の察知】,【会話を躊躇させる内的葛藤】,【NICUに面会に来る母親と交流したことで生まれた安堵】,【NICUに面会に来る母親とは交流がない中で,意識し影響し合う存在】,【当事者にしか分からない感情の複雑さが生む孤独】,【医療者とコミュニケーションすることへの期待と躊躇い】,【家族の存在の大きさを認識】が抽出された.
結論:母親に対して,子どものために何かできたと感じる体験,母親のコミュニティを踏まえた支援,母親同士がつながる機会の提供が必要と示唆された.