日本畜産学会報
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一般論文
核酸関連物質の添加が粗飼料および濃厚飼料基質条件下のin vitro第一胃発酵に及ぼす影響
木村 知史大石 風人広岡 博之横井 大輔熊谷 元
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2010 年 81 巻 4 号 p. 457-466

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抄録

トールフェスクと圧ぺん大麦を各々粗飼料および濃厚飼料基質とする条件下でのグアノシン(GR)およびイノシン(HxR)の投与効果を調べるため,第一胃内の発酵モデルとしてin vitro法を用いて検討した.添加物量は,尿素窒素当量で40 mLの培養液に対し各々4, 16および64 mgとした.48時間でのin vitroガス発生量は,両基質条件でGRおよびHxR添加で尿素添加に比べて高かった(P < 0.05).in vitro DM消化率は,粗飼料基質条件では64 mgのGRおよびHxR添加で尿素添加よりも高くなったが(P < 0.05),濃厚飼料基質条件では差はみられなかった.総VFA濃度は,粗飼料基質条件で64 mgのGR添加で尿素添加よりも高かったが(P < 0.05),濃厚飼料基質条件ではGRおよびHxR添加に比べて尿素添加で高くなった(P < 0.05).NH3-N濃度は,両基質条件で64 mgの尿素添加でGRおよびHxR添加よりも高くなった(P < 0.05).GRおよびHxRの添加は,特に粗飼料を基質とした場合,in vitro法における発酵を活性化する効果が高いことが示された.

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© 2010 公益社団法人 日本畜産学会
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