日本畜産学会報
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一般論文
Bacillus sp. TAT105株添加による豚糞堆肥化過程のアンモニア揮散低減効果
小山 太黒田 和孝浅田 研一尾上 武近藤 隆一郎
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2011 年 82 巻 2 号 p. 163-169

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抄録
豚糞堆肥化時に発生するアンモニアの低減効果が報告されているBacillus sp. TAT105株の豚糞尿混合物におけるアンモニア低減効果を評価するとともに高温性アンモニウム耐性細菌数の推移を調査した.豚新鮮糞と尿,パーライトを混合後,5 kgずつ2分割した.一方にTAT105株を接種,培養した培養液,他方に無接種培養液を100 mLずつ加え,小型堆肥化試験装置内で堆肥化した.TAT105株添加区の高温性アンモニウム耐性細菌数は,堆肥化初期段階で無添加区の10倍量で推移した.堆肥化期間中に硫酸に捕集された窒素量は,TAT105株添加区では無添加区に比べ約60%減少した.豚糞尿とモミガラを混合した1 m3規模の堆肥化試験では,TAT105株を混合することでアンモニアガス最高揮発濃度が無添加の対照区に比べ約40%低下した.これらの結果から,豚糞尿の堆肥化におけるTAT105株の添加はアンモニア発生低減に有効と考えられた.
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© 2011 公益社団法人 日本畜産学会
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