抄録
パン主体エコフィードによる脂肪交雑豚肉生産法を検討した.LWD交雑豚を,対照区(粗脂肪含量F:3.4%,リジン/タンパク質比L:0.04)と,パン利用でF 2水準(6.5%,13.0%)とL 2水準(0.03,0.04)を組合せた4試験区に4頭ずつ割当てた.体重約70 kgから開始し110 kg時点で終了とした.飼料摂取量,飼料要求率に処理による有意な影響はなく,Fが多いと日増体量は高まり,給与期間が短縮し(P < 0.05),特にF 13%+L 0.04区で日増体量が最も高かった.枝肉成績には有意な変化はなかった.筋内脂肪含量は4試験区(4.1~5.1%)共に対照区(3.0%)より高く,特にF 6.5%+L 0.03区で高かった.脂肪のC14:0含量に影響があったが,融点,屈折率には有意な影響はなかった.以上から脂肪交雑豚作出には,リジン/タンパク質比だけでなく,粗脂肪含量が発育と肉質に重要な要因になることが示唆された.