日本畜産学会報
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一般論文(原著)
生体インピーダンス法によるウシ枝肉脂肪交雑の推定
橋元 大介福田 修中西 良孝
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2014 年 85 巻 4 号 p. 509-515

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抄録

ウシ枝肉脂肪交雑の生体時推定法を確立するため,肥育牛の最後位胸椎位の胸最長筋(以下,サーロイン)の生体インピーダンス(以下,BIA)値,脂肪交雑基準(以下,BMS No.)および枝肉第6-7肋骨間切開面胸最長筋(以下,リブロース)粗脂肪含量の相互関係を検討した.出荷約1ヵ月前の黒毛和種肥育牛去勢28頭および雌11頭に対し,生体左側の第1腰椎位より腹側約100mmから頭方へ25,100および25mm間隔で同一線上の4ヵ所に生検針(18G × 200mm)をサーロイン内部へ50mmの深さまで垂直に差し込み,外側を電流印可,内側を電圧計測とし,インピーダンスメーターによりBIA値を測定した.そのBIA値から細胞外抵抗,細胞内抵抗(以下,Rin)および細胞膜容量を算出した.その結果, RinとBMS No.およびリブロース粗脂肪含量の間に,それぞれ有意な単回帰式が得られ(r=0.70,RSD=±1.5,P < 0.01およびr=0.75,RSD=±5.3,P < 0.01), BIA法によってウシ枝肉脂肪交雑を生体時に推定する可能性が示唆された.

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© 2014 公益社団法人 日本畜産学会
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