2020 年 91 巻 3 号 p. 275-280
北海道におけるオーチャードグラス(OG)とペレニアルライグラス(PR)の混播採草地から早刈り,短間隔刈り体系によって生産されるサイレージ材料草のWSC含量と,サイレージの飼料成分,発酵品質,栄養価について,北海道で慣行的に行われているチモシー(TY)1番草出穂期刈りによる年間2回刈り体系を対照として検討した.OG・PRは1番草をOGの出穂始めに,2番草および3番草をその後約6週間間隔で収穫・調製した.また,TYは1番草を出穂期に,2番草をその約9週間後に収穫・調製した.OG・PRは,特に1番草でサイレージ材料草のWSC含量が高く,調製されたサイレージの発酵品質が良好であった.また,OG・PRサイレージはCPおよびTDN含量が高く繊維含量が低かった.以上より,OG・PRの早刈り,短間隔刈り利用にはサイレージの発酵品質や栄養価の向上といった利点があることが明らかになった.