日本畜産学会報
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解説記事
持続可能な畜産業を支えるために畜産学に求められるもの
広岡 博之
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2020 年 91 巻 3 号 p. 296-299

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抄録

本研究では,これからの持続可能な畜産業を支える畜産学の視点から今後の研究の方向性について検討することを目的とした.持続可能な畜産に必要な要件として,生産性の向上,畜産由来の環境負荷の低減,社会受容性の重視の3点を想定し,それぞれの研究例としてゲノム育種,家畜由来のメタンと窒素の低減,アニマルウェルフェアを取り上げて検討した.これからの畜産業と畜産学には,アジアの範となる家畜,生産者,消費者のすべてがwin-winになる生産システムの構築が期待される.

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© 2020 公益社団法人 日本畜産学会
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