破砕粒度の異なる籾米サイレージを含む部分的混合飼料(PMR)が乳牛の飼料摂取量,泌乳成績,血液成分およびルーメン内液性状に及ぼす影響を検討した.供試した籾米サイレージは,ダブルローラ式破砕機を用いて破砕ロール間隔を1.0 mmまたは0.2 mmに設定し破砕し,それぞれ粗びき区または粉砕区とした.供試籾米サイレージの粒度について,2 mmのふるいを通過した籾米サイレージの割合は粗びき区で13.5%,粉砕区で54.2%であった.それぞれの籾米サイレージを乾物で18%含むPMRを調製し,泌乳牛6頭を用いてクロスオーバー法による飼養試験を行った.供試牛の乾物摂取量,乳量および乳成分には両区で差は認められなかった.供試牛の血液成分およびルーメン内液性状にも両区で有意な差は認められなかった.