2024 年 95 巻 3 号 p. 193-200
ホルスタインにおける乳中脂肪酸組成の泌乳曲線の形状と最適な泌乳曲線関数について調査した.北海道で集積された牛群検定記録のうち,生乳100 gあたりのデノボ脂肪酸の割合(%)であるデノボMilk(DnM),全脂肪酸に対するデノボ脂肪酸およびプレフォーム脂肪酸の割合(%)であるデノボFA(DnF)およびプレフォームFA(PrF)を分析に供した.DnMに対して4次までの多項式を,DnFおよびPrFに対して2次までの多項式にWilminkの指数項を加えた関数を当てはめた.モデルの適合性は,平均誤差と平均平方誤差で評価した.DnMは泌乳日数の経過とともにわずかに上昇した.DnFは126日目まで上昇したが,その後はわずかに低下した.PrFは145日目まで低下し,その後,わずかに上昇した.最適な泌乳曲線関数は,DnMが2次の多項式,DnFおよびPrFが1次のWilmink関数であった.各産次の分娩月および分娩時月齢ごとの泌乳曲線の形状は,全個体から得た平均泌乳曲線と類似した.