2024 年 95 巻 4 号 p. 323-331
生体牛から得られる超音波画像からの屠畜後BMS No.推定において人工知能の活用を検討した.牛体左側第6-7肋骨間(4部位)における超音波動画の取得,静止画60枚(4部位×3種ゲイン×5フレーム)への変換および畳み込みニューラルネットワークを用いたBMS No.推定の3工程から構成されるシステムを開発し,その性能を評価した.黒毛和種肥育牛の超音波動画(n=2,170)を使用した際の推定BMS No.および格付BMS No.の差から算出した推定精度は,±0,±0~1および±0~2以内割合でそれぞれ22.6%,60.8%および86.0%であった.一方,人工知能がBMS No.を過大評価するほど枝肉重量,ロース芯面積およびばらの厚さは有意に大きく,皮下脂肪厚は有意に小さくなった(P<0.05)ことから,さらなる精度向上を目的としたモデル改善の可能性も示唆された.