日本畜産学会報
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一般論文
乗駕許容行動開始からの経過時間を可視化するウシ人工授精適期予測ツールの開発
堀畑 慶梶 雄次竹之内 直樹法上 拓生
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2026 年 97 巻 3 号 p. 121-131

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抄録

ウシの授精適期(発情開始から6-24時間後)予測ツールを開発するため,乗駕許容行動(ST)で押し出されたインクが濾紙製インジケーターに滲出する距離を基に,発情開始からの経過時間を予測可能なツールを作製し,性能を検討した.時間予測モデルは,インジケーター滲出距離および日平均気温を説明変数とし,Lucas-Washburn式およびAndrade式を用いて構築した.各係数は黒毛和種雌牛6頭の観測データから最小二乗法により推定した.モデルの検証には黒毛和種雌牛のべ33頭を供試し,初回ST日時,発情検知率,作動開始からの経過時間に伴うインジケーター滲出距離,人工授精実施日時,受胎の有無を検討した.初回STから16時間後のインジケーター滲出距離の平均絶対誤差は20.7 mm, 発情検知率は87.9%,受胎率は79.2%であり,本ツールと予測モデルの併用により高い受胎率を期待できることが示された.

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