日本畜産学会報
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鶏のGlutamic-oxalacetic transaminaseに関する研究
I. 諸臓器中のGOT活性分布およびその経時的変化について
池田 光一郎高戸 聰子杉橋 孝夫
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1970 年 41 巻 4 号 p. 177-181

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抄録

ブロイラー専用種を8週令まで,全卵粉を蛋白質源とした半精製飼料で飼育し,諸臓器中のGOT活性分布を調べるとともに,その活性値の経時的変化を調べた.なおGOT活性の測定は,REITMAN-FRANKEL法によった.
1. GOT活性は,鶏の各臓器中に広く分布しており,特に心筋および腎臓では高い活性がみられ,ついで,肝臓,膵臓,脳および腺胃にもかなりの活性がみられ,十二指腸,筋胃,深胸筋,脾臓,直腸,肺臓および空腸では比較的低かった.
2. 飼料条件を一定にして,GOT活性の経時的変化を調べたところ,各臓器とも,8週令までは,鶏の成長にかかわらず,GOT活性は,ほとんど変化を示さなかった.

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