日本畜産学会報
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窒素施用水準および刈取時期を異にする乾草およびサイレージの給与がウシ第一胃内揮発性脂肪酸の産生に及ぼす影響
和泉 康史
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1975 年 46 巻 1 号 p. 24-28

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抄録

第一胃フィステルを装着したホルスタイン種の成雌牛4頭を用い,乾草およびサイレージの給与が第一胃内揮発性脂肪酸(VFA)の産生ならびに第一胃内性状に及ぼす影響の差異を,刈取時期および窒素施用水準との関連で検討した.その結果次の知見を得た.1) 早刈,遅刈共通して,乾草に比べサイレージ給与時において第一胃内NH3-N濃度およびVFA中プロピオン酸,酪酸,バレリアン酸の割合が高く,酢酸の割合は低くなる傾向が認められた.2) 乾草,サイレージ共通して,早刈に比べ遅刈において第一胃内pHが高く,VFA濃度およびNH3-N濃度の低くなる傾向が認められた.3) 窒素施肥量の増加により,乾草,サイレージ共通して第一胃内NH3-N濃度が著しく高くなる傾向が認められた.

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